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『箱根駅伝 存続の危機!?』

皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、すっかりお正月の風物詩となった「箱根駅伝」ですが、

今を遡ること40年ほど前に開催の存続が危ぶまれていたことをご存知でしょうか?

「箱根駅伝」とは正式名称を「東京箱根間往復大学駅伝競走」といい、

日本マラソンの父として有名な「金栗 四三」らによる

「世界に通用するランナーを育成したい」との思いから生まれました。

1回大会は1920214日の午後1時に、

早大・慶大・明大・東京高師(現筑波大)4校が参加して行われました。

現在のように正月23日に開催されるようになったのは1956(昭和31)からです。

ではなぜ、お正月に行われるようになったのでしょうか?

理由は下記の通りです。

①交通事情

 日本の大動脈である国道1号線を利用するため、

 当時交通量が少なかった年末年始に合わせた。

②学生が冬休みだから

 当時はスポーツ大会を優先する考えがあまり

 普及しておらず、学業に負担の無いよう冬休み

 中に行われるようになった。

③気温が低いから

 冬は長距離走に適している気温であることや、

 4月から10月の期間は短距離やトラック競技

 などの大会があることを考慮した。

以上の理由により、現在の12日・3日開催になったと言われています。

そんな「箱根駅伝」に戦後、存続の危機があったことをご存知でしょうか?

もちろん第二次世界大戦中の1941年〜1946年までの開催が中断

(実は戦時下の1943年に一度だけ靖國神社〜箱根神社往復で開催)

していたのは言うまでもありませんが、これは戦後の高度経済成長期後の話なんです。

もともと「箱根駅伝」は「関東学生陸上競技連盟」が主催する、連盟に所属している

関東の大学駅伝大会です。

格で言えば、全日本(全国大会)・出雲(選抜チームによる全国大会)より格下の大会と

言っても過言ではないのです。

なのに今では「箱根駅伝」が真の大学駅伝日本一を決定する大会になってしまいました。

関東のローカル大学駅伝大会が…ですよ!

面白いですよね。

ところがです!!

1983年頃から毎年、関東学連に警視庁・神奈川県警から駅伝自体の中止か

コースを他に変更するよう執拗に迫られていたのです。

理由は至ってシンプルで、開催当初とは比較にならないほど交通量が増加しており、

しかも日本の大動脈を一時的とはいえ通行止めにするのは

経済的観点から見ても芳しく無いとのこと。

事あるごとに警察からのプレッシャーを受け、学連の幹部も頭を抱えていました。

そんな最中に状況を打破する出来事が起こります。

そう、テレビ中継です!

今では日テレの看板番組として名高いですが、

もともとは東京12チャンネル(現テレビ東京)

録画ダイジェスト版の約1時間番組(ゴールのみ生放送)として放送していました。

箱根の山間部は当時の技術では生中継をするのが非常に困難で、

わざわざそのために電波中継所を新設する必要がありました。

また宿泊所の確保や安全面をクリアしなければならない等、難題が山積していました。

もともとの共催スポンサーである読売新聞社だけではとても賄うことができません。

そこに救世主として現れたのが日本テレビとサッポロビールなんです。

当時の正月番組といえば、

正月特番と題して芸能人によるお笑い・バラエティー・隠し芸・歌番組ばかりで、

何も視るものがないからただ惰性でテレビを付けている・・・といった感じでした。

そこに目を付けたのが当時の日本テレビの坂田プロデューサーでした。

一部では絶大な人気がある箱根駅伝をTV中継できれば、きっと視聴率が獲れる!と

ただ局内でもたかが関東の大会でスポンサーが付くのか?

視聴率は獲れるのか?という疑問の声が上がり、

実現までの努力は想像を絶するものがあったと思います。

そんな中、筆頭スポンサーとしてサッポロビールからのバックアップや

読売新聞による協力を得て、

日本テレビが放映権を獲得し、テレビ東京から中継番組が移行されたのです。

そして1987年の第63回大会から念願の生中継番組

「★SAPPORO新春スポーツスペシャル 第63回 東京箱根間往復大学駅伝競走」

が放送されました。

当初は1回限りの放送予定だったそうです。

ところが視聴率は往路スタートが18%、復路ゴールが21.2%と好成績を収め、

翌年も継続して放送されることが決定したのです。

様々な紆余曲折を経て、全国的な支持を得ると警視庁も神奈川県警も何も言わなくなり、

むしろ協力的になりました。

こうして箱根駅伝存続の危機は回避されたのでした。

おかげで箱根駅伝の認知度は高まり、

大学陸上長距離、ひいては日本陸上界のレベルアップに

多大な貢献を果たすまでに至っています。

今年の箱根駅伝は青山学院大学の連覇で幕を閉じましたが、

来年はより拮抗した争いとなりそうです。

華やかな箱根駅伝の裏に、こんな裏話があったんだと

記憶の片隅に留めていただければ幸いです。

(西澤)

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