『メタバース霊園』
2024年9月11日より、メタバース事業を主軸とする企業と
大手冠婚葬祭業者との共同で、メタバース空間でいつ・どこから
でも供養を可能にしたメタバース霊園の提供が開始されました。
このメタバース霊園では、自身がアバターとなりメタバース空間の
霊園にて故人の供養に参列することができるサービスで、霊園内に
作成したマイルームに飾った故人の写真や動画を眺めながら、
チャットや音声を使って弔問客同士で故人との思い出を語り合うことが
可能となっているそうです。
また、将来的には故人の写真を3D化し、AIで人格形成を学習させ、
声を合成音声化させることで、チャット型生成AIによって故人との
会話を可能にするサービスも開発が予定されているとのこと。
核家族化や少子高齢化により「葬儀に参列することが叶わなかった」
「お墓参りに行けない」という人もPCやスマートフォンからいつでも
どこからでも供養に参列でき、リアルでの葬儀を終えた後にお別れの会や
年忌法要、お墓参りの場として利用できるのです。
ペットの供養もできるので、今後終活の一つとして利用者が増えることが
期待されているようです。
ただ、肝心の遺骨が埋葬できるわけではないので、納骨堂やペット霊園の
紹介でフォローしているようです。
昨今、老若男女を問わずスマホ全盛の時代、お墓に費用をかけたくない人や
お墓の承継者がいない人にとっては都合がよいのかもしれません。
ただ、これが本当の供養といえるのか?時代遅れかもしれませんが
甚だ疑問に思った次第です。
なんかゲーム感覚みたいで!?
今ではお墓のスタイルも多岐にわたっており、様々なタイプ・価格から選べる
ようになりました。
承継者がいない方のためのプラン等も用意されています。
個人的には実際にお墓・納骨堂に眠っている故人の前で、
参拝・法要することが一番の供養になるのではないかと思っています。
時代の変遷で変わっていくものと変わらずに受け継いでいきたいもの・・・
改めて考えさせられるニュースではありました。
(西澤)