『ご冥福をお祈り申し上げます』
未曾有の災害となってしまった、東日本大震災から7年が経ちました。
被害は津波や家屋の倒壊にとどまらず、予想し得なかったのが福島第一原発の事故でした。
この事故は今まで日本が経験したことのない被害・損害をもたらし、避難や風評被害などの影響も未だに続いています。
当時は政府、そして東電の対応や報告に疑問を抱かざるを得ない部分があり、見識者や学者の見解が違っていたりと、何が真実なのかよくわからないといった思いがありました。
マスコミ、ネット上でも不安を煽るかのような報道・記事や、逆にそんなに騒ぐほどのことでもないといったものまで様々でした。
話は変わりますが、先月よりお世話になっているお客様宅に訪問させていただいた際に、奥様から亡くなられたご主人様の職業の話をされた時、たまたま記憶の片隅にあった科学ジャーナリストの名字が同じだったので、間違えたら失礼と思いつつも伺ったところ、同じ方であることがわかり、びっくりしました。
遅ればせながら、その方のお名前は「塩谷 喜雄」(しおや よしお)様で、日本経済新聞社の論説委員をされていたそうです。
震災が起きた当時は、既に定年退職をされていたそうですが、数々の疑問を論理的に警鐘すべく、検証本の出版に至ったとのことでした。
なぜ覚えていたかというと、原発事故の原因が津波だけでなく、地震の揺れそのものが起因している…ということを提唱していた1人が塩谷さんだったからでした。
奥様も、どんなかたちでも主人のことを知っている人がいてくれて嬉しいと、その本をくださったのです。
本そのものは読んだことが無かったので、ありがたく頂戴し、早速読ませていただいております。
本のタイトルは 「原発事故報告書」の真実とウソ です。 ※ 株式会社 文藝春秋版
絶対に風化させてはいけない事案であり、今後の原発の在り方について考えさせられる内容です。
興味のある方は是非とも一読してみてください。
最後になりますが、塩谷様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご家族皆様にご満足頂けますよう、誠心誠意お手伝いさせていただく所存です。
(西澤)